こんにちは。
アットハウスの細野です。
不動産のご売却には多くの失敗事例が潜んでいます。
本ブログでは、当社にお問い合わせをいただいた皆様が
不動産のご売却で失敗をしないために
有益な情報をお届けしています。
ぜひ最後までお読みください。
「不動産売却時にかかる意外と知らない諸費用について」
と題し、連載でお送りしております。
前回のテーマ「譲渡所得税」では、
譲渡所得税の算出方法や、
税率について解説致しました。
今回は第3弾といたしまして、
「1.住宅ローン返済手数料」と
「2.登記費用」について解説させて頂きます。
———————————–
1. 住宅ローン返済手数料
———————————–
住宅ローン返済中の不動産を売却する際には、
不動産引渡し前に、住宅ローンを一括返済する必要があります。
手数料については金融機関や借り入れのプランなどによって
金額が異なりますが、概ね1万円から3万円前後が目安です。
一部の金融機関では、ご自身でインターネットから
手続き申請すると「0円」という金融機関もあります。
一般的に、一括返済の手数料は、
一部繰り上げ返済の手数料よりも
高く設定されています。
住宅ローンの一括返済を行う理由は、
ローン会社の「抵当権」を外すためです。
住宅ローン返済中の不動産には
基本的に「抵当権」が登記されています。
なぜなら、住宅ローンの借入先の金融機関が、
融資と引き換えに不動産を担保に登記を
しているためです。
住宅ローン返済中の不動産は一般的に
売却することができないため、
不動産の売却を行う前に、
「抵当権」を外さなければなりません。
その「抵当権抹消」のために行う、
住宅ローンの一括返済の手数料が発生します。
———————————–
2. 登記費用
———————————–
住宅ローンの一括返済が終わりましたら、
「抵当権」を抹消する手続きをします。
その際に「登記費用」がかかります。
「抵当権」を抹消する理由は、
「抵当権」を残しておくと、
書類紛失のリスクや、
売却や融資、相続の際に手間がかかる
リスクがあるためです。
住宅ローンを返済したからといって、
勝手に抵当権もなくなる
わけではありません。
所定の手続きが必要です。
抵当権抹消の費用には、
「登録免許税」と「司法書士手数料」の2つがかかります。
抵当権抹消の登録免許税は、不動産1個につき1,000円です。
一戸建てなら、土地と建物で2,000円、
マンションも土地と建物ですから、2,000円かかります。
手続きを依頼する司法書士への手数料(1万5千円前後)を含め、
1万6千円~2万円が目安となります。
(司法書士事務所によります)
個人で手続きを行えば、
抵当権抹消の登録免許税の1,000円~2,000円ほどで済みますが、
手続き内容が複雑となっていますので、
司法書士に依頼されることをおすすめします。
いかがでしたでしょうか?
今回は「住宅ローン返済手数料」と
「登記費用」について解説致しました。
不動産売却の際には、
住宅ローンの返済が完了しているか確認し、
完済していない場合は、
住宅ローンの一括返済を行いましょう。
そして、「抵当権」を抹消するために、
司法書士に依頼して登記手続も行いましょう。
本日は以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。